こんにちは!めもりです。
またまた長期間ブログの更新をさぼってしまいましたが、今日はアクチュアリー2次試験で最後に出題される所見問題の対策方法について書きました。
私は年金アクチュアリーですので年金の2次試験の経験を踏まえて解説します!
そもそも所見とは?
所見とは端的に言えばアクチュアリー試験のラスボスであり、2次試験の後半40点分の論述問題です。
基本的に以下のような問題が2問出題され、1問あたり1,500~2,000字で自分の考えを述べる必要があります。(2024年アクチュアリー試験過去問から引用)

所見は幅広い知識とそれを応用する力が必要となります。また、他の問題と異なり明確な“答え”がないため、対策が非常に難しいです。
個人的な感覚としては所見で半分くらい点数がもらえれば上出来です。実際、過去問の解答例を試験で書けたとしても満点はもらえないだろうという話をよく聞きます。
そんな所見問題でどのように点数をかき集めるのか解説していきます。
最も重要なのは知識
結論、最も重要なのは知識です。
知識がなければ手も足も出ません。笑
私が初めて2次試験したとき、知識がなさすぎて所見問題はほぼ白紙で試験を終えました。あの屈辱といったら言葉にできません😖
所見では法令や会計基準、財政検証レポート等の基本的な知識に加え、社会保障審議会で議論されている法改正の内容や実務的な知識も求められます。
どのように所見に必要な知識を習得するのか
2次試験の前半(第一部)は基本的に法令や実務に関する知識問題であるため、第一部の対策を十分に行えばある程度所見で必要な知識も身に付きます。
加えて、所見の過去問や社会保障審議会で議論されている内容を一つ一つ確認しましょう。
所見でも過去問は有効です。出題傾向や模範解答を確認することで引き出しを増やすことができます。
また、社会保障審議会で議論されている内容も確認することをお勧めします。
社会保障審議会では現在の年金制度の問題点や今後の法改正案を頻繁に議論しており、議論に関連した内容が出題されることもよくあります。
最後はとにかく書く
知識が身に付いたらあとは書いて書いて書きまくりましょう。
いかに自分の持っている知識をスムーズに引き出して文字に起こしていくかが重要です。
アクチュアリー試験は時間制限が厳しいですが、それは2次試験も例外ではありません。限られた時間の中で数千字の文章を書くためにはのんびり思案している暇はありません。
私は試験対策として30本ほど所見を書きました。題材としては過去問や自分で作った予想問題を使用しました。
所見はほかの人に添削してもらうのもおすすめです。
私も何本かは会社の先輩にお願いして添削してもらいました。所見は明確な答えがないため、自分がどの程度の点数をとれるのかが非常に判断しづらいです。ほかの人に見てもらうことで客観的な意見をもらうことができ、改善につなげることができます。

実際に所見を書く際の流れ
私は基本的に以下の流れで所見を書いていました。
- 現状の問題点の整理
- その対策や改善方法について論点を3~4つ洗い出し
- 洗い出した論点について法令や実務の内容を絡めつつそれぞれ数百字で述べる
- 最後にまとめの一言を述べる
本番の試験で緊張したのは論点の洗い出しの部分です。
過去問や予想問題で十分に対策しても、論点が思い浮かばなければ何も書けません。
逆に、論点さえ思いつけばあとは身に着けた知識で芋づる式に書けるような状態でした。
文字数が少ないと論点が不足していると判断されかねないので、やはり1問当たり1,500字程度は必要だと思います。
余談
私は小さいころから文章を書くのが大嫌いでした。笑
大学時代は数学科だったため卒論はなく、文章を書いた経験といえばこのブログくらいです。
そんな私にとって所見の対策はなかなかに苦痛でしたが、練習すればなんだかんだ書けるようになりました。人間も捨てたもんじゃないです笑
生成AIの登場により暗記や文章を書く意義が失われつつある世の中ですが、アクチュアリーの価値はまだ失われないと思うのでめげずに頑張っていきましょう!
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