アクチュアリー1次試験数学の勉強法

アクチュアリー試験

こんにちは!めもりです

今回はアクチュアリー1次試験数学の勉強法について書きました!

私は現在数学、損保数理、KKT、生保数理に合格しています。そこで実践した数学の勉強方法、「もっとこうしておけばよかったなあ」と感じることを詳しく解説します。

「アクチュアリーに興味あるけどどう勉強したらいいの?」という人の参考になれば幸いです。



合格率、勉強時間は?

まず合格率と勉強時間の目安をおさらいしておきます。

  • 合格率 約10〜20%
  • 勉強時間 350時間

難易度はアクチュアリー試験の中では真ん中くらいだと思います。ただ、他の科目につながる部分が多いので、一番最初に受けるのがセオリーとなっています。

ネットを見ると勉強時間は250〜300時間という人が多いですが、確実に受かりたいのであれば350時間くらい必要だと感じます。

もちろん人にもよると思いますが、暗記や計算の正確さ、スピードが必要になるので短時間の学習で受かるような試験ではありません。

難易度や合格率について詳しく知りたい方はアクチュアリー・ゼミナールを参考にしてください。

勉強の流れ

実際に行った学習の流れは以下の通りです。

  • マセマ 統計学を1周
  • 明解演習数理統計を2周
  • 過去問を30年分
  • ラスト1ヶ月でモデリング

順に解説していきます。

マセマ 統計学を一通り解く

勉強を開始したのは前年の11月(大学2年次)くらいでした。まずマセマで統計学がどのようなものかを把握しました。

非常にわかりやすく書かれているので勉強の入口としてはいいと思います。

明解演習数理統計を二周する

12月〜4月にかけて明解演習数理統計を解きました。

例題と問題演習があるのですが例題は2回、問題演習は1回解きました。公式がまとまって載っているのでそれらは最終的にはほとんど暗記しました。

この頃はあまり勉強に身が入らず、1日2時間くらいの勉強量だったと思います。

過去問を30年分解く

3月ごろからは少しずつ過去問にも取り組み始めました。受かるためには過去問は必須です。

平成28年度の過去問から解き始め、平成12年度分まで解きました。そのあと、平成24年〜28年の過去問をもう一度解きました。

そして試験二週間前に29年度の過去問を模試として解きました。(模試は50点くらいだった)

過去問を一通りやってみて、新しい過去問の方が難易度が高いと感じました。

ですので試験が近づいてきたらできる限り新しい過去問を解くことをお勧めします。

私は模試をやって合格点に及ばなかったので最後の2週間死ぬ気で追い込みました笑

最後の数ヶ月は1日3時間くらい勉強していたと思います。

ラスト1ヶ月でモデリングを解く

モデリングは11月から始めました。

当初私は「モデリングは捨てよう」と考えていました。ですが結構勉強が順調に進んだため急遽予定を変更して取り組みました。

参考書はアクチュアリー会指定のものを使用しました。これは2冊あるのですが、問題集の方はほとんど使わず教科書の問題を解いて勉強しました。

これらの書籍は以下のHPから購入できます。

おすすめ参考書

では次におすすめの問題集について解説します。上から順におすすめです!

合格へのストラテジー 数学

私自身は使いませんでしたが、これは買った方がいいと思います。

友人が使っていて見せてもらいましたが、公式や覚えた方がいいこと、必須の問題がしっかりまとまっていて、非常に取り組みやすいと思います。

合格へのストラテジーの損保、年金、生保は利用しましたが、とてもわかりやすかったです。ただ誤植はあるので気をつけてください。

過去問に比べると難易度も高くなく、試験範囲を全てカバーしているので初学者が勉強を開始するのに最適な一冊だと思います。

明解演習数理統計

私はこれを使って勉強しました。確率、統計について網羅的に学ぶことができる一冊です。

問題の内容もよく、覚えるべき公式もまとまっています。

ただ、モデリングについては書いてないため他の教材を使って勉強する必要があります。

また誤植も結構あるため、始める前にネットで調べて誤植を訂正したり、理解できないところは飛ばしたりする工夫が必要だと思います。

大学生の確率・統計

こちらも私自身は使いませんでしたが、友人に見せてもらったところ、問題演習には有効であると感じました。

モデリングの演習問題があるのが大きなメリットです。ただ、統計の問題が少ないのが弱点です。ですので統計の分野は他の参考書で補う必要があると思います。

この本の著者は、モデリングの指定参考書の著者でもあるので、買う価値はあると感じました。

モデリングの指定参考書

他に教材がなかったため、私は購入しました。こちらはアクチュアリー会のHPから購入できます。

モデリングの内容は正直よくわからないところがたくさんありました。「わけわからんわ!!」と何度思ったことか….

ですので伝家の宝刀”まる暗記”を使ってました笑

問題集の方は、難易度が高く問題量も膨大だったので私は全く使いませんでした。理解を深めたい方は使ってもいいと思います。

また確率、統計の指定教科書、参考書はほとんど使いませんでした。個人的には上にあげた参考書の方が効率よく学習できると思います。

試験を通して感じたこと

まず一番最初に感じたのは、暗記の重要性です確率密度関数や平均、分散は覚えれるだけ覚えた方が有利だと感じました。

この暗記に関しては便利なアプリがあるのでこちら(勉強のためのお勧めアプリ)を参照してみてください。

また、過去問の演習は必須です。これを解かずに合格はあり得ません。問題集では見ないような問題も出るので、必ず解くべきだと思います。

そして注意として、参考書には結構誤植があります。ですので理解できないところにあまり時間を割かず、飛ばした方がいいと思います。

ストラテジーの誤植に関してはアクチュアリー研究会(無料の会員登録が必要)というサイトが修正してくれているのでそちらを見るといいと思います。



今だったらどう勉強する?

今だったらまずストラテジーで基礎の力を身につけ、明解演習数理統計、大学生の確率統計で問題演習を重ねます。

そしてその中で出てきた公式はAnkiアプリを使って覚えます。時間がなかったら、ストラテジーだけやって過去問に取り組むと思います

モデリングの対策ではストラテジーと大学生の確率統計をやった後、指定の教科書を一通り解きます。

そしてあとは過去問をやり込むのみです。試験当日は時間との戦いになるので演習問題では時間を測って解くことをおすすめします。

まとめ

いかがだったでしょうか。

難易度は高いとはいえ、所詮試験です。60点以上取ればいいのです。

ですので問題演習の時から、わからない問題に時間をかけすぎないよう意識しておくといいと思います。

数学はこの資格を取る上で土台となります。計算力、考え方など他の科目でも応用できるので早めの合格を目指しましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました