こんにちは!めもりです!
前回の記事で、アク受験生におすすめのサイト9選を紹介しました。その中で年金数理人会の公式HPを紹介しました。
ただ私自身、アクチュアリーと年金数理人の違いを正確には把握していなかったので今回はそのことついて書きました。
アク受験生の中にはこのように思った人もいるのではないでしょうか。
- アクチュアリー試験と関係あるの?
- アクチュアリーかつ年金数理人とか目にすることがあるけどどういうこと?
- 年金アクと年金数理人の違いは?
これらの疑問を解決できるように書きました。
そもそも年金数理人って?
年金数理人会の公式HPにはこのように書いてあります。
年金数理人は、確率・統計学を中心とした高度な数理的知識を活用し、年金制度における財政状況の診断・財政運営のアドバイス・年金制度のリスク管理(年金ALM)や企業会計(退職給付会計)における退職給付債務の評価・制度設計コンサルティングなどの職務に携わる「年金数理のスペシャリスト(専門家)」です
年金数理人会公式HPより
ん?年金アクじゃん笑
私が調べたところ実際の業務に関しての違いは見つけることができませんでした、、、
年金アクチュアリーと年金数理人は業務の上ではほとんど同じという認識で差し支えないと思います。
年金アクと年金数理人の違い
では試験制度や資格取得要件の違いについて解説していきます。これらに関しては明らかに違いがあるので注意が必要です。
試験時期
アクチュアリー試験は12月上旬に行われるのに対し、年金数理人会の試験は10月上旬に行われます。
※年金数理人会の試験は能力判定試験と呼ばれています。この記事では分かりやすいように年金数理人会の試験と書きました。
受験科目
アクチュアリー試験では以下の7科目に合格する必要があります。
1次試験
- 数学
- 損保数理
- 生保数理
- 年金数理
- 会計・経済・投資理論
2次試験
損保、生保、年金の中から一つ選ぶ
- 損保1、損保2
- 生保1、生保2
- 年金1、年金2
一方、年金数理人会の試験では以下の5科目です。
- 基礎数理 Ⅰ
- 基礎数理 Ⅱ
- 年金数理
- 会計・経済・投資理論
- 年金法令・制度運営
科目数は違えど内容はそっくりです。このように対応しています。
- 「数学+損保数理」=「基礎数理 I」
- 「生保数理」=「基礎数理 Ⅱ」
- 「年金数理」=「年金数理」
- 「会計・経済・投資理論」=「会計・経済・投資理論」
- 「年金1、2」=「年金法令・制度運営」
1〜4関してはアクチュアリー試験で合格すれば年金数理人会の試験も合格とみなされるので押さえておいてください。
アクチュアリー試験では1次試験に合格しないと2次試験は受けることができません。ですが年金数理人会の試験では、アクチュアリー2次試験に相当する「年金法令・制度運営」をいつでも受けることができます。
ただ来年度から制度が変わるので「年金法令・制度運営」を無条件に受けれるのは今年までです。後ほど詳しく説明します。
資格取得条件
試験に合格するだけでは年金数理人にはなれません。
数年間の年金に関する業務経験を積むことで初めて年金数理人を名乗ることができます。これもアクチュアリーとの大きな違いです。
ですので年金数理人であっても年金アクとは限らず、年金アクであっても年金数理人であるとは限りません。
詳しくはこちらに書いてあるので興味のある方はご覧ください。
押さえておきたいポイント
- 2022年度から試験の縮小
- 年金数理人の試験はアク試験の練習になる
- 過去問の利用
順に解説します。
2022年度から試験の縮小
これは最も大事なポイントです。来年度、2022年度から制度が変更され、年金数理人会の試験は縮小されます。
変更内容は以下の通りです。
1つ目のポイントについては、これらが廃止される代わりに、それに対応するアクチュアリー1次試験科目に合格する必要があるということです。アクチュアリー試験と年金数理人会の試験が融合したという感じです。
2つ目の条件というのは、アクチュアリー試験ように他の科目に合格しないと「年金法令・制度運営」を受けることができないというものです。
簡単にいうと、「年金法令・制度運営」が2次試験みたいな立ち位置になるということです。
詳しくはこちらに書いてあるので確認してみてください。
年金数理人会の試験はアク試験の練習になる
年金数理人会の試験はアクチュアリー試験の練習としても利用できます。練習という言い方は失礼かもしれませんが笑
私は年金数理人試験を受けたことはありませんが試験内容はほぼ一緒です。年金数理人会の試験は10月にあるのでそれに標準を合わせて学習をしていけばアクチュアリー試験に余裕を持って臨むことができるでしよう。
過去問の利用
年金数理人会のHPには過去問が掲載されています。
ただこちらは解答の解説が記載されていないのでそこがネックになります。解説がなされているアク試験の過去問を十分こなして、それでも時間がある方は取り組んでみるのもいいかと思います。
まとめ
今回は年金アクチュアリーと年金数理人の違いについて解説しました。
個人的には年金数理人の試験とアクチュアリー試験を統合して年2回くらい試験を開催してほしいと思います笑
年金数理人の試験の締め切りは6月7日ですのでもし受けたいという方はそろそろ申し込みましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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