「がんになって良かった」と言いたい

自己研鑽

こんにちは!めもりです!

今回は山口雄也さんと木内岳志さんの共著 ”「がんになって良かった」と言いたい” について書きました。

私は先日ツイッターで著者の山口さんが白血病によりお亡くなりになったことを知り、この本が紹介されていたため、読んでみようと思いました。

そのツイートがこちらです。

最近はもっぱらビジネス書や勉強に関する本ばかりを読んでいましたが、この本を読んでもっと根源的な「生きる」ということについて考えさせられました。

「人はなぜ生きるのか」

そんな漠然とした問いと向き合い続けた山口さんの人生が詰まった一冊です。

あらすじ

この本は木内さんの取材や、山口さんの闘病ブログをもとにした内容になっています。

癌が発覚してからの生活やその時の思い、考えがありありと描かれており、自分の生き方に目を向けるきっかけになります。

大まかなあらすじは以下のとおりです。

胚細胞腫瘍(がん)の発病

山口さんは現役で京都大学に合格し、キャンパスライフをスタートさせます。

しかし大学1年生の冬、胚細胞腫瘍という珍しい癌が見つかったことで人生が一変します。

この癌は5年生存率が4割程度と言われており、本書では「なぜ自分なのか」と思い悩み、懸命に「死」と向き合おうとする姿が描かれています。

彼は、生きた証を残したいという思いから、ブログを書き始めました。

そのブログがこちらの2つです。

本書では随所にブログの内容が引用されています。

闘病生活の中で彼は「生きる意味」に関して主治医のこの言葉に共感したといいます。

生きる意味なんてない、とにかく自分に与えられた時間、境遇を一生懸命生きるのみ

この言葉に共感できる方は多いのではないでしょうか。生きることの本質を表した一文だと思います。

彼はがん切除の手術を受けます。

手術は無事成功。

経過も良好で、大学へ通えるようになります。

白血病の発病

退院後は変わりなく過ごせていましたが、それも大学3年生の夏に終わりを迎えます。

定期検診で白血病と診断されたのです。

そこから再び壮絶な闘病生活が始まります。抗癌剤治療でなんとか一命をとりとめ、骨髄移植手術を受けることになります。

手術後は吐き気や高熱の連続。

それらをなんとか乗り越え、ドナーの細胞は無事に定着します。

このときの覚悟は私には想像もできません。白血病と知らされたときの本書の一部を引用します。

「その日」まで、沢山の人に会おう。

「その日」まで、沢山笑おう。

「その日」まで、沢山食べよう。

「その日」まで、想いを言葉にして伝えよう。

「その日」まで、生きよう。

白血病の再発

移植は成功したと思われましたが、検査の度に殺されたはずの異常細胞が増えていきました。

このまま放っておいたら再発する。そう知らされ、ハプロ移植という手術を受けることを決断します。

この移植の5年生存率は3〜4割程度。移植には親の血液を用いる特殊な手術です。

そして令和元年6月にこの移植手術が行われました。

手術後は移植の影響で重篤な肺炎に襲われ、状況はますます悪くなり一度は再発と告げられます。

しかしその後、医師でも説明できない奇跡的な回復により、白血病は快方に向かいます。

この本はここで終わります。

感想

正直読んでいて胸が苦しくなりました。

書籍では白血病が完治したと締めくくられていますが、実際にはこの後病状が悪化したのでしょう。

私も大学を卒業したばかりということもあり、自分の大学生活と重ね合わせて読み進めましたが、当時の山口さんの心境は到底想像できません。

本書では出会った仲間や、逆に別れた仲間とのエピソードも数多く描かれており、当たり前だけど多くの人が意識していない「生と死」について考えさせられます。

少し話はそれますが、私の名前「めもり」はラテン語の「Memento mori」からとってきました。

これには「人は必ず死ぬことを忘れるな」という意味があります。

私自身、それなりに死については思いを巡らせてきたつもりでしたが、山口さんの生き方や考え方を知って、まだまだ死を自分ごととして捉えていないのだと痛感しました。

そういうことを考えなくていい人生のほうが幸せかもしれません。ですが、今もいつか来る「その日」に向かって進んでいるのです。

「今死んでも後悔はないか?」と問われても、正直今は胸を張ってYESとは答えられません。というかそういう人はほとんどいないのではないでしょうか。

ですが今後はもう少し「死」というゴールを見据えて、与えられた「生」を大切にしていこうと思いました。

私達にできること

以下の3つは今後の人生で実行していこうと思いました。

  • 献血
  • 寄付
  • 安易に可哀想だと口にしない
  • 懸命に生きる

大学四年生のときに初めて献血に行きましたが、これまで自分の血がどのように使われているのかはあまり意識していませんでした。

ただそれが闘病中の人を支えるものになるものだと実感したので、定期的に献血ルームに足を運ぼうと思います。

「自分の血がきれいになってる気がするから献血に行きたくてたまらない」と言う友人がいましたが、それは私には理解できません笑

最後に

生きているとつい今の状況が当たり前になり、あれも欲しいこれも欲しいと考えがちです。

もちろんそれも生きる上で大切ではありますが、本書に書いてあるように、現状を受け入れてその中で懸命に生きていくという考えも必要だと思います。

この本は最近読んだ中で最も心が揺さぶられました。

興味のある方はぜひ一度読んでみてください。

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